足のむくみ、改善しませんか?
身近な症状で日常的に見られるため、大丈夫と思う方もいらっしゃるかもしれません。
むくみの原因や、その対処法について詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
- ○ むくみとは?
- ○ むくみは何故起こるの?
- ○ 症状別むくみの対処法
- ・病気や薬からくるむくみの場合
- ・その他のむくみの場合
- ○ むくみが与える日々の生活での悪影響
- ・足首の動きが悪くなり歩きにくくなる
- ・傷の治りが遅くなる!
- ・体の冷えにつながりやすい
- ○ むくみはセルフケアで改善!エクササイズでむくみ予防。
むくみとは?
むくみとは、皮膚の下の組織に余分な水分が溜まった状態のことを言います。
原因は水分で重力の影響を受けるため、立っている状態であれば下肢、特に膝から下にたまりやすくなります。多くの場合、病気ではありません。身体の中の水分の分布が変化した状態です。
むくみは何故起こるの?
からだのなかで、もっともむくみが起こりやすいのが脚です。
心臓から遠い位置にあって血液の流れが悪くなりやすいことと、重力の関係で水分がたまりやすいからです。
脚のむくみは一般に、立ち仕事の人に多い症状ですが、実はデスクワークの人にもよくみられます。
どちらも同じ姿勢を続けることで、脚の組織液(水分を含む血液、リンパ液など)の循環が悪くなり、細胞のすき間などに水分が停滞するからです。
また疲れがたまったときや、睡眠不足になったときなどにも、脚のむくみが起こりやすくなります。これは血液を送り出す心臓の働きが低下するためです。
中高年になって脚の筋力が低下した場合にも、むくみが起こりやすくなります。脚の筋肉(とくにふくらはぎ)は、血液を心臓に戻すポンプの役割をしているため、筋力が低下すると血液がうまく戻らなくなり、血液中の水分が停滞するからです。
こうした脚のむくみの多くは、一過性のもので、ひと晩寝ると治まる程度なら、あまり心配はありません。 注意したいのは、病気が原因となる脚のむくみです。原因には、心臓や肝臓、腎臓など、さまざまなケースが考えられます。
むくみから重大な病気が発見されることもあるので、なかなか治らない場合には病院へ受診しましょう。
症状別むくみの対処法
上記で述べたように、むくみは皮膚の下の組織に溜まった水分が原因です。しかし、症状や原因によって、それを対処する方法がそれぞれ違います。
病気や薬からくるむくみの場合
心臓や静脈、リンパ管や腎臓・肝臓など、血流に関わる臓器の病気が原因のものが考えられます。これらの病気は両足のむくみが特徴ですが、病気によっては片足にむくみが出る病気もあります。
処方されているお薬、一部の漢方薬には副作用としてむくみが出るものがあります。そのため、「薬を飲み始めてからむくんだ」という方は、処方された病院に必ず相談しましょう。
いずれの病気にしても、詳しく検査しなければわからないものばかりです。自己判断はやめて、まずは病院に受診しましょう。病気が原因のものであれば、その病気を治療していくことがいちばんの治療方法になります。
その他のむくみの場合
長時間立ちっぱなしや歩きっぱなしで、足がむくんだ経験を持つ方も多いと思います。
これは筋肉の疲労に伴うむくみで、他にも睡眠不足などの自律神経の乱れ、暴飲暴食や飲酒、ストレスなどといったものもむくみの原因となります。
この場合は病気とは関係なく、血流が悪くなることでのむくみです。正常な場合、血流は片足のみが悪くなるということはあまりないので、病気が原因でないむくみも両足に出ます。
まずは生活習慣を整え、ストレスや過度の飲酒・暴飲暴食を控えることが大切になります。生活習慣を変えることで、血流をコントロールする自律神経が整い、むくみの改善につながる可能性があります。
また、立ちっぱなしによるむくみは、足の筋肉を動かしたりほぐしたりして、足全体の血流をよくすることがむくみの治療になります。
むくみが与える日々の生活での悪影響
むくみは見た目が変化することやだるさを引き起こすことはもちろんですが、それ以外にも、さまざまな悪い影響が日常生活で生じてきます。
足首の動きが悪くなり歩きにくくなる
大きなむくみは、上にも書いた通りそれだけ水分が溜まってしまっていることになります。そのため、水分が足首の動きを邪魔してしまい、足首の動きが悪くなります。
足首は人間の身体でバランスを取る上で重要な関節になっています。動きが悪くなることは、バランスもうまく取れなくなることに繋がります。バランスが取れなくなれば、転倒のリスクが高くなりますので、高齢者にとっては重要な問題です。
傷の治りが遅くなる!
むくんでいる状態ではリンパ液の流れも悪くなっています。
リンパ液は侵入してきた菌を排除する役割がありますが、リンパ液の流れが悪ければ、当然排除する役割を果たせなくなります。
むくんだ足が傷ついた場合、ばい菌が侵入しても、その菌を排除するリンパ液が流れなければ排除ができず、炎症が大きくなってしまう可能性、治らない可能性が高くなってしまいます。
体の冷えにつながりやすい
血行が悪くなるとむくみにつながります。
結果、冷え性など体内の冷えにもつながり、むんでいる箇所以外の動きを悪化させてしまう可能性もあります。
むくみはセルフケアで改善!エクササイズでむくみ予防。
脚のむくみのなかで、もっとも多いのが一過性のものです。病気ではありませんが、放置していると脚の疲れがとれず、免疫力の低下を引き起こすこともあります。
さまざまな原因がありますが、共通していることは水分の流れが悪くなっていることです。
筋肉を動かすことで筋肉がポンプのように働き、むくみの改善・予防につながります。
足首の動きの悪さは、そのまま転倒リスクに繋がりますし、冷え性など体内の冷えにもつながり、体全体の動きを悪化させてしまう可能性があります。ウォーキングなども効果的ですが、エクササイズの目的は筋肉を鍛えることでなく、血流を良くすることなので、ゆっくり大きく動かすようにしましょう。
無理のない範囲でなるべく毎日行い、むくみを予防していきましょう。
下記のリンクでピラティスのエクササイズを紹介しています。
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